旬彩の「鰤(ぶり)の初霜焼き」調理長の思いのこもった一品でございます。

宿 中屋の旬彩は、調理長が、四季折々ののしつらえで、目でも楽しんでいただけるよう工夫いたしておりますが、この一品ご覧くださいませ。

器は料理の着物といわれております。器選びは、なかなか難しいのですが、実際の料理のマッチングにいつも感心させられます。

この一品、鰤の上に白くまぶしてあるのは、「おから」を炒ったものを、初霜に見立てており、また、味と彩りのアクセントに、カラスミの炒ったものを、まぶしております。

そして、初霜の上に飾られていますのが、「いちょう」 何の食材で作られているのでしょうか? さつま芋でございます。

ただの飾りではなく、パリッとした食感を味わっていただきたく揚げております。

日本料理は、四季を味わうことに特徴がございますが、走り(初霜) で季節の訪れを 旬(鰤)を楽しみ 名残り〈いちょう)を惜しむという三つの味わいを表現する まさしく、この小さな器に表現されていると存じます。

是非 皆様も、調理長の心をこめた一品をご堪能いただけたらと存じます。

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