この古い写真は、何と64年前のものでございます。昭和26年1月 「紅涙草(こうるいそう)」という映画のロケにて、1か月ほど滞在した当時子役の方が、懐かしんでくださり、「中屋」という名前を頼りにして、探し泊まってくださいました。
右にあるのは、当時のバッグタグだったようで、アルバムに大事にとっていただいたとのことでございました。
「鉄道省指定 清澄山麓 房州天津海岸 電話天津51番 中屋旅館」と書いてありました。左の写真とともに、中屋に寄贈してくださいました。本当に有難いことでございます。写真には、若かりし日の父もしっかりと写っていました。私自身もまだ生まれておりませんでしたが、建物や、写っている和服など、大変懐かしく感じます。
古くから旅館をしていると、このように突然のサプライズプレゼントがございますね。大分前になりますが、50年ぶりの修学旅行で、中屋にもう一度泊まってくださった同窓会の方もいらっしゃいました。感謝の気持ちでいっぱいになりました。
金婚式を迎えられて ご主人がどこに行きたいと奥様に聞いたら、「64年前、1か月滞在した中屋に行きたい」と言ってくださりこの日を迎えました。感無量でございます。
継続させていただいて、本当に良かった。奥様はもちろんのことご主人様もとても喜んでくださいました。素晴らしい出会いに感謝申し上げます。
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