「今日は、泣きました」・・・・音楽の夕べのあとのお言葉です。

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毎日 音楽の夕べを開催いたしておりますが、北海道からお越しのサトウ様、コンサート終了後、「今日は泣きました。実はね、今日は、母の三回忌だったの。千葉にお寺があるので、温泉でもと思って、伺ったのだけど・・。童謡を聴いていたら、母との思い出がよみがえってきて、皆で、涙があふれてしょうがなかった」とお話しくださいました。その日の童謡は、「浜辺の歌」と「浜千鳥」でございました。私事ではございますが、「浜辺の歌」には、思い出がございます。子供の頃、忙しい母が、時折、浜辺に連れて行ってくれて、この歌を歌ってくれました。丁度20年前以上になりますが、「日本のうた ふるさとのうた」をNHKの番組で募集しておりまして、そのころ、母との関係が、いつもギクシャクしておりましたので、なにか思いを伝えたくて、自分の思い出を投稿してみました。それが採用され、本に紹介されました。以前もこの湯処だよりに紹介させていただきましたが、今回も記させていただきますと・・。

「旅館を営む忙しい母が、うたってくれた」

 わたしの家は、代々旅館を営んでおります。母は、毎日忙しく旅館を切り盛りしておりました。今日は、母と一緒に食事ができそうだと、と思っていると、「おかみさーん」と母を呼ぶ声。同じ屋根の下に住みながら、母が、ずいぶん遠くにいるように感じたこともありました。でもときには、わたしたち子どもを連れて近くの海に行き、浜辺を歩きながらこの歌をうたってくれました。あの浜辺でのひとときは、わたしにはもちろん楽しい時間でしたが、母にとっても毎日の繁雑さから解放される、心やすらぐときだったのではないでしょうか、母と同じ道を歩んでいるいま、そんな気がします。

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音楽ってすばらしいと思いました。そのときの感じた思いがよみがえってくる。皆様、ご自分の思い出の曲を聴かれると、その頃の自分になっているんですね。「おふくろがよく歌ってくれてね」とか無邪気な顔でお話されると、こちらまで嬉しくなってしまいます。

宿 中屋では、毎日コンサートを行なっております。皆様の思い出作りになれば・・・幸いでございます。

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