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宿 中屋の売店には、銚子電鉄のぬれせんが置いてあります。何故、同じ千葉県とはいうものの、遠くにある銚子の銘産を置いてあるのかと疑問の思う方もいらっしゃるかと存じます。
夏の暑い夕方、汗だくだくで、男性が、たくさんの荷物を抱え、中屋にいらっしゃいました。銚子電鉄の方で、売店にこのぬれせんを置いていただけませんか？と言う内容のことでした。営業活動ですね。たくさんの荷物の中身は、ぬれせん、玄米揚げ、いわしの佃煮など試食用に持っていらしたようでございました。とりあえず御預りして、また、ご連絡とのことにさせていただきました。それがご縁の始まりで・・。
「銚子電鉄の動力は、電気ではございません。皆様の温かい応援を動力に運行しています。」とぬれせんべいに書いてありました。そして、「奇跡のぬれ煎餅」～小さな煎餅が鉄道を救った～という紙も入っていました。経営困難により、【ぬれ煎餅を買ってください 電車修理代を稼がなくちゃいけないんです】という言葉を思わずホームページに書き込みをしたそうです。数日後、その呼びかけを見た多くの方が、掲示板やブログで「ぬれ煎餅の購入」を呼びかけてくれたため、今まで見たことのないような注文をいただいたそうです。そのことがテレビでも取り上げられ、ぬれせんが爆発的に売れ経営困難から脱したようなことが記されていました。また、多くのお客様から、メッセージが添えられ「銚子電鉄がんばれ」「楽しい思い出をありがとう。今度は僕が助ける番です」などなど胸を打つ言葉ばかりだったようです。「人のこころの温かさ」「あきらめない気持ち」などの大切さを感じていただけたらと・・・・。
この文章を拝見して、自分自身とオーバーラップして、わたくしも涙があふれてきました。辛いとき、お客様の言葉で励まされたり、落ち込んでいるときに、タイミングよく、お手紙をいただき、「楽しい思い出をたくさんありがとう」というお言葉をいただいたり、数えきれないほどの感動をいただいております。本当に、感謝でございます。
銚子電鉄の皆さん、どなたも誠実な態度には、いつも脱帽です。皆さん、銚子電鉄を愛していらっしゃることがよくわかります。中屋も、微力ではございますが、そんな「銚子電鉄」さんを心から応援させていただきたく存じます。
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