?昭和5年頃の中屋旅館です。先代の話によりますと、この頃、野口雨情先生が, よくお泊りになったそうです。1ヶ月ほど滞在し、天津小唄を残してくれました。
1 雨が降ります天津の磯に さうじゃないない歸(かえ)すがいやで
降るはわたしの泣く涙 アイサヨイサソリャソコドンドン
2 霧が立ちます清澄山に さうじゃないない日和の知らせ
天津大漁で凪つづき アイサヨイサソリャソコドンドン
3 沖に見えるは航海燈か さうじゃないない天津の沖の
あれは夜明けの流れ星 アイサヨイサソリャソコドンドン
4 波はどんどと二間(ふたま)の浦に さうじゃないない城崎(しろさ)の千鳥
沖は片波沖で打つ アイサヨイサソリャソコドンドン
5 天津千軒灯(せんげんとう)の町つづき さうじゃないない天津の海は
沖の出船の灯がつづく アイサヨイサソリャソコドンドン
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このような『天津小唄』を残してくださいました。残念ながら、レコード化されませんでした。歌い継ぐことが、唯一の伝承方法となっており、天津神明宮の宮司様奥様が、中心となっている神人和楽会の皆様が、祭礼の折に,披露してくださいます。
野口雨情先生が、この地を愛し、くまなく歩いて、この『天津小唄』を作ってくださったことは、我がふるさとの誇りであります。
先々代からのおなじみ様の『思親会』さまが、お越しなられると、必ず、この唄を皆で披露させていただいております。過日も、先々代 先代の頃の話を交えて ご宴会場で 歌わせていただきました。 このようなご縁と、また、歴史に心から感謝いたしました。お客様に支えられていることを 改めて深謝申し上げます。
本当にありがとうございます。
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